6/10 エソテリック からSACDソフトの新譜が発売されます。
今回は マルタ・アルゲリッチ のバッハ作品集、そして カラヤン指揮、ベルリン・フィル演奏による
レスピーギ~ ローマの三部作 より 「ローマの松」、「ローマの噴水」、アルビノーニのアダージョが発表となりました。
アルゲリッチの一枚はショパンやシューマンといったロマン派の作品に定評のあった彼女が
バッハの作品を手がけたということで話題を呼んだ録音です。
ここでのアルゲリッチはパルティータ、トッカータと従来のバッハのイメージを覆すかのような
生き生きとした、生命力あふれる演奏を繰り広げます。
録音面からも高い評価を受けた本作品は様々なオーディオ機器の音質評価にも用いられ、
当時のオーディオ雑誌にもしばしば試聴盤として登場していますが、そのようなことを抜きにしても
手に入れたい一枚です。
カラヤンのレスピーギはこれこそ「全盛期のカラヤンとベルリンフィルのみに可能な名演」と
絶賛され、とりわけ、「ローマの噴水」での噴水がひときわ高く吹き上がるパートなどは
オーディオ的にも魅力のある演奏となっています。
故瀬川冬樹氏のレビューにもしばしば登場していましたが、「かなりきわどいところまで録音の限界に迫っている。」といった感想を漏らされていた記憶があります。
録音技術にも明るく、また自身の演奏を最良の形で遺すことに意欲的だった、カラヤンならではの作品でしょう。
続いて、6/20には JAZZのBoxが登場します。
今回発売になるのはヴァーヴ選りすぐりの6枚です。
1. エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング/エラ・アンド・ルイ、
2. デューク・エリントン&ジョニー・ホッジス/バック・トゥ・バック
3 .レスター・ヤング&テディ・ウィルソン/プレス・アンド・テディ
4 .イリノイ・ジャケー/スウィングズ・ザ・シング
5. ディジー・ガレスピー、ソニー・スティット、ソニー・ロリンズ/ソニー・サイド・アップ
6. アート・テイタム~ベン・ウェブスター・クァルテット
タイトルを聴いただけでジャケットが眼に浮かび、演奏を思い出す方も少なくないでしょう。
JAZZは門外漢の私ですが、これらのジャケットは見ているだけでも雰囲気が伝わってきます。
特に「BACK To BACK」、何気ない一枚ですが、なんとも言えない味のあるジャケットです。
収録曲
J・S・バッハ
1.トッカータ ハ短調 BWV911
2.パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826
3.イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
アルゲリッチ J・S・Bach 作品集
定価: 3,143円+税
[録音] 1979年2月6日~9日、ベルリン、スタジオ・ランクヴィッツ(現ジーメンス=ヴィラ)
[初出] 2521088(1980年)
[日本盤初出] MG1249(1980年6月1日)
[オリジナル・レコーディング]
[エクゼクティヴ・プロデューサー] Dr.ルドルフ・ヴェルナー
[バランス・エンジニア] ハインツ・ヴィルトハーゲン
[レコーディング・エンジニア] ライナー・ヘプフナー
[エディテイング] ユルゲン・ブルグリン
収録曲
レスピーギ
交響詩《ローマの噴水》
交響詩《ローマの松》
リュートのための古風な舞曲とアリア
- 管弦楽のための流麗な変奏曲 第3組曲
ボッケリーニ
小五重奏曲《マドリードの夜警隊の行進》 作品30の6
カラヤン ベルリン・フィル アルビノーニ
レスピーギ 交響詩「ローマの松」、他 アダージョ ト短調
定価: 3,143円+税 ヴォルフガング・マイヤー(オルガン)
[録音] 1977年、1978年1月&2月、ベルリン、フィルハーモニー(1-8)、
1969年8月、サン・モリッツ、フランス教会(9-18)
[LP初出] 2531055(1-8)(1978年)、2530247(1973年)
[日本盤LP初出] MG1157(1978年12月1日)、MG2392(1973年7月)
[オリジナル・レコーディング]
[エクゼクティヴ・プロデューサー] Dr.ハンス・ヒルシュ、マグラデーネ・パードベルク(1-8)、
オットー・ゲルデス(9-18)
[プロデューサー] コード・ガーベン(1-4)、ミシェル・グロッツ(5-8)、ハンス・ヴェーバー(9-18)
[バランス・エンジニア] ギュンター・ヘルマンス
[レコーディング・エンジニア] フォルカー・マルティン、ライナー・ヘープナー(1-8)、
フォルカー・マルティン(9-18)
VERVE 6 GREAT JAZZ